穏やかな日々
精神疾患がある人というのは、性格が気難しくなるものなのかも知れない。
夫を見ていると、そんな気がして来た。
心の不健康さは、きっといろいろなところに悪影響を及ぼすのだろう。
反対に、心が健康だと、それが性格にも優しく現れる。
Anxietyの薬を飲み始めた夫は、ギスギスしたところがなくなり、穏やかになってきた。
前のようにアルコールに溺れることもなく、健康に過ごしている。
最近の夫は、毎日犬達を州立公園等に連れて行き、犬達と一緒に森や湖の畔を散歩している。
週末になるとこれに私が加わり、夫婦二人と犬達とで、まるで老夫婦のようなデートをしている。
夫は家や庭の手入れを率先して行い、家事もやってくれている。
夫の作る料理はどれも美味しく、私はのんびりさせてもらっている。
夫が娘の勉強を見てくれた時には、こんな「普通の親子」のような姿が見られるなんて・・・と、しみじみとしてしまい、涙が出そうになってしまった。
こんな小さな幸せが、大切に思えてくる。
多くを失って見えて来たものは、心と体の健康のありがたみと、普通である幸せ。
私達の生活の中にアルコールがないだけで、こんなに幸せを感じられるんだ。
夫が心と体の健康を取り戻してくれたら、また、夫は頑張って一からやり直してくれるような気がしている。
そんな前向きな気持ちを胸に、でも多くは望まないよう、期待などしないよう、今日も私はまったりと “Let it be”などを聴いている。