理不尽な病 ~アルコール依存症の夫と暮らして~

アメリカ人の夫との結婚生活15年。夫のアルコールの問題に悩まされて10年。アルコール依存症だと認識して約8年。健やかなる時も病める時も、死が二人を分かつまで、私はこうして地獄に付き合わなければならないのだろうか…? 遠い日本の親にも友達にも言えないこの苦しみを、どうかここで吐き出させて下さい。(2018年5月)

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

私にできること

夫のアルコール依存症による苦難を乗り越えてきたからこその、今の私にできることを考えてみた。 『今の状態を当たり前だと思わず、いつかまた夫はスリップ(再飲酒)するものだと心の片隅で覚悟を決める』 何十年と断酒が続いている人でも、一杯飲んだだけ…

酔っ払いへの先入観

世間の、アルコール依存症者への誤解や蔑みが悔しくて悲しかった。 でも、実は私の方こそ、酔っ払いを見下していたんじゃないか、と何年も経って気付かされた出来事があった。(酔っ払い、という言葉を使うこと自体、見下しているみたいなのだが。) 私は友…

Social gathering

夫が、仕事終了後の会社のイベントの親睦会に参加するという。そこでは同僚達のバンドも演奏をするとのこと。夫は普段は会社の話をあまりしないので、同僚とそういう場に参加するということに少し安心した。同時に、ついに来たかこの時が!という不安な気持…

新しい生活

働き始めた夫との新しい生活は、やっと普通の夫婦、家族に戻れた気がして、なんだか新鮮だった。 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。 そして、夫も私もそれぞれの仕事の一日が始まる。 夫が出社する日は私は在宅勤務、または午前中だけ在宅勤務をし、1…