ねがい
アルコール依存症は、脳の病気である。
一度飲むと、自分の意志に関係なく飲酒のコントロールが出来なくなり、離脱症状に陥るまで連続飲酒をする。
病気と言っても、普通の病気とは全く違う。
こんなことを書くのは不謹慎かも知れないが、どんなに重い病でも、アルコール依存症以上に肉体的に、そして精神的に打ちのめされる病気はないと思っている。本人が、ではなく、一緒に暮らす人間が、である。
ただの身体的な病ではない。死に至る病だが、その影響は本人にはとどまらない。自分勝手で嘘つきで、家族をも巻き込み、一緒に暮らす人間の精神を崩壊させてしまう。
私はこんな人間ではなかった。
アルコール依存症の夫の、悪魔のような理不尽な仕打ちによって、私の生活は普通のものとはかけ離れてしまった。
アルコール依存症との生活は地獄である。
普通の夫・父親のように、普通に仕事に行き、普通に噛み合った会話をし、 普通に笑い合えるような普通の暮らし、それをできなくさせてしまうのがアルコール依存症。そして、完治することのない病。
回復にさえ至っていない、人としての底辺にいる夫との生活は毎日が壮絶で絶望の連続である。
夫よ、普通の生活を私達に返して下さい。それができないなら、私達を貴方から解放して下さい。
どうか、この世からいなくなって下さい。