無意味な優しさ
離脱症状が出ると、初期の頃は心配で夫に付き添っていたものだが、今ではここぞとばかりに私は夫を無視している。死なないように最低限の注意は払い、あとは放置。泥酔時にあれだけ苦しめられ、離脱症状の時に助けを求められても、私にも感情があるから、夫に優しく接することができないのだ。ERに行きたいなら連れて行く。でもそうでないなら、勝手に苦しんでくれ。
そんな時、夫は夫の両親に助けを求めて電話をする。それが夜中だろうとお構いなしに。そして、夫の泥酔時に被害を被らない両親は、離脱症状の時に夫に優しくなる。「もう飲んだらダメだよ、可哀想に・・・。」・・と。このような甘やかしは、彼をダメにしていると思う。彼らが離脱症状で夫に優しくすればするほど、夫は連続飲酒したことへの両親からの「優しさ」というご褒美を与えられているのだ。何故、「もううんざりだ!自分が飲んでる時には電話もテキストも無視するくせに、離脱症状になったら電話をしてくる。いい加減にしろ!もう電話してくるな!専門家に診てもらえ!リハビリ施設に行け!」などと叱責できないのかが理解に苦しむ。一度でも夫を強く突き放し、夫を絶望させてしまえばいいのに。
親だから見捨てられない気持ちは分かるが、本当に息子を想うなら、私のように夫を無視して勝手に苦しめさせるくらいの強い愛のムチで、彼に厳しく接して欲しいものだ。