理不尽な病 ~アルコール依存症の夫と暮らして~

アメリカ人の夫との結婚生活15年。夫のアルコールの問題に悩まされて10年。アルコール依存症だと認識して約8年。健やかなる時も病める時も、死が二人を分かつまで、私はこうして地獄に付き合わなければならないのだろうか…? 遠い日本の親にも友達にも言えないこの苦しみを、どうかここで吐き出させて下さい。(2018年5月)

心の変化

2018年夏、夫がAAに行き始めた。

 

私と娘が夏休みで10日間程日本に帰国していた間に連続飲酒を始め、離脱症状で18時間も嘔吐し続けた末での決断だったのであろう。

離脱症状から数日過ぎた頃、夫は私にこう言った。

 

「AAに行くよ。」

 

・・・やっと来たか!

 

「だから前から何度も行きなさいって言ったじゃない!こんなに時間を無駄にして、あなたは本当に頑固なんだから!あなたの脳ミソは委縮してイカれてるんだから、自分の判断を信用しちゃダメだって言ったじゃない!私達のアドバイスを聞きなさいって言ったじゃない!」

 

そう言いたかったのをぐっと堪え、「分かった」とだけサラッと言った。

 

もう夫が何を言ってきても動じまい。

夫の心は小さなことがキッカケで、良くも悪くも変化する。

だから私もいちいち夫の言葉を真剣に受け止めないようにする。

今は行く気になっているAAでも、いつ行かないと言い出すか分からない。

 

周りがどんなに説得してもダメ。

夫は自分が信じることしか信じない。

 

今は夫が信じたAAの効果に期待を寄せ、夫が前向きになってきているのを感じている。

 

 

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